栄養

離乳食の進め方|初期・中期・後期・完了期のスケジュールと量の目安

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)の「離乳の進め方の目安」表をもとに、離乳初期〜完了期の回数・形態・1回あたりの目安量をわかりやすく解説します。

監修: Whispie 編集チーム エビデンスに基づく育児リサーチ

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この記事は一般的な情報提供を目的としており、専門的な医学的助言に代わるものではありません。お子さまについては必ず小児科医にご相談ください。

出典:WHO・CDC・AAP・NHS。推奨は国によって異なります。日本については厚生労働省をご確認ください。

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簡単な答え: 離乳食は「離乳初期(5〜6か月)→中期(7〜8か月)→後期(9〜11か月)→完了期(12〜18か月)」の4段階で進みます。回数は1日1回→2回→3回→3回+補食、形態は「なめらかにすりつぶした状態」から「歯ぐきで噛める固さ」へと段階的に固くしていきます。すべて厚生労働省のガイドが示す目安で、実際の進み方には個人差があります。

離乳食はいつから?始める前に知っておきたいこと

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)では、離乳の開始は生後5〜6か月頃が適当とされています。判断の目安は月齢だけでなく、首のすわりがしっかりして寝返りができる、支えがあれば5秒以上座れる、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)、食べ物に興味を示す、といった発達のサインです。子どもの発育・発達には個人差があるため、月齢はあくまで目安として、子どもの「食べたがっているサイン」に気づきながら進めることが大切だとガイドは述べています。

離乳の開始前にとって最適な栄養源は母乳又は育児用ミルクであり、果汁やイオン飲料を与えることの栄養学的な意義は認められていません。またはちみつは、乳児ボツリヌス症を引き起こすリスクがあるため、1歳を過ぎるまでは与えないでください。加熱しても防げないため、離乳食の材料としても避ける必要があります。

離乳食の進め方の目安表(初期・中期・後期・完了期)

以下は、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)に掲載されている「離乳の進め方の目安」の表を、数値そのままに整理したものです。「あくまでも目安であり、子どもの食欲や成長・発達の状況に応じて調整する」とガイドに明記されている通り、スケジュール通りに進まなくても心配しすぎる必要はありません。

離乳初期
生後5〜6か月頃
離乳中期
生後7〜8か月頃
離乳後期
生後9〜11か月頃
離乳完了期
生後12〜18か月頃
食べ方の目安 子どもの様子をみながら1日1回1さじずつ始める。母乳や育児用ミルクは飲みたいだけ与える。 1日2回食で食事のリズムをつけていく。いろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食品の種類を増やしていく。 食事リズムを大切に、1日3回食に進めていく。共食を通じて食の楽しい体験を積み重ねる。 1日3回の食事リズムを大切に、生活リズムを整える。手づかみ食べにより、自分で食べる楽しみを増やす。
調理形態 なめらかにすりつぶした状態 舌でつぶせる固さ 歯ぐきでつぶせる固さ 歯ぐきで噛める固さ
穀類(g) つぶしがゆから始める。すりつぶした野菜等も試してみる。慣れてきたら、つぶした豆腐・白身魚・卵黄等を試してみる。 全がゆ 50〜80 全がゆ90〜軟飯80 軟飯90〜ご飯80
野菜・果物(g) (左記のとおり) 20〜30 30〜40 40〜50
魚(g) (左記のとおり) 10〜15 15 15〜20
又は肉(g) (左記のとおり) 10〜15 15 15〜20
又は豆腐(g) (左記のとおり) 30〜40 45 50〜55
又は卵 (左記のとおり) 卵黄1〜全卵1/3 全卵1/2 全卵1/2〜2/3
又は乳製品(g) (左記のとおり) 50〜70 80 100
歯の萌出の目安 — 乳歯が生え始める。 1歳前後で前歯が8本生えそろう。離乳完了期の後半頃に奥歯(第一乳臼歯)が生え始める。
摂食機能の目安 口を閉じて取り込みや飲み込みが出来るようになる。 舌と上あごで潰していくことが出来るようになる。 歯ぐきで潰すことが出来るようになる。 歯を使うようになる。

※衛生面に十分に配慮して食べやすく調理したものを与える(ガイドの注記より)。「又は肉・又は豆腐・又は卵・又は乳製品」は、魚をその回に使わない場合の置き換えの目安量です。

離乳食の卵はいつから?

卵は「いつから、どれくらい」が特に気になる食材です。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)には、「新しい食品を始める時には離乳食用のスプーンで1さじずつ与え、子どもの様子をみながら量を増やしていく。慣れてきたらじゃがいもや人参等の野菜、果物、さらに慣れたら豆腐や白身魚、固ゆでした卵黄など、種類を増やしていく」とあります。つまり卵は、おかゆや野菜、豆腐、白身魚に慣れたあと、離乳初期(生後5〜6か月頃)の後半あたりから、よく加熱した卵黄をひとさじから試すのが目安です。

その後の量の目安は、上の表のとおりです。ガイドは「離乳が進むにつれ、魚は白身魚から赤身魚、青皮魚へ、卵は卵黄から全卵へと進めていく」としており、離乳中期(7〜8か月頃)は卵黄1〜全卵1/3、離乳後期(9〜11か月頃)は全卵1/2、離乳完了期(12〜18か月頃)は全卵1/2〜2/3が目安量です。

開始を遅らせてもアレルギー予防にはなりません。ガイドは「食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はないことから、生後5〜6か月頃から離乳を始めるように情報提供を行う」と述べており、卵だけを特別に遅らせる医学的根拠はありません。ただし新しい食品を試すときは、何かあってもすぐ受診できる時間帯にひとさじずつ増やしていき、初めて食べさせたあとは発疹や嘔吐などの様子がないか確認してください。心配な症状が出た場合は自己判断せず、必ず医師に相談してください。

無料ツール: 離乳食開始サインチェッカー:赤ちゃんは離乳食を始める準備ができていますか?

離乳初期(生後5〜6か月頃):なめらかにすりつぶした状態から

離乳食を飲み込むこと、その舌ざわりや味に慣れることが主目的の時期です。1日1回、子どもの様子をみながら1さじずつ始めます。母乳又は育児用ミルクは、授乳のリズムに沿って子どもの欲するままに与えます。食べ方としては、口唇を閉じて捕食や嚥下ができるようになり、口に入ったものを舌で前から後ろへ送り込めるようになります。

始める食品は、おかゆ(米)からが基本です。新しい食品を始めるときは離乳食用のスプーンで1さじずつ与え、子どもの様子をみながら量を増やしていきます。慣れてきたら、じゃがいもや人参などの野菜、果物を試し、さらに慣れてきたら、つぶした豆腐・白身魚・固ゆでした卵黄などを試していきます。避けるもの:はちみつ(1歳未満は乳児ボツリヌス症のリスクがあるため不可)、果汁・イオン飲料(栄養学的な意義は認められていません)。

離乳中期(生後7〜8か月頃):舌でつぶせる固さへ

生後7〜8か月頃からは舌でつぶせる固さのものを与えます。離乳食は1日2回にして生活リズムを確立していきます。母乳又は育児用ミルクは離乳食の後に与え、このほかに授乳のリズムに沿って母乳は子どもの欲するままに、ミルクは1日3回程度与えます。食べ方は、舌・顎の動きが前後から上下運動へ移行し、口唇が左右対称に引かれるようになります。食べさせ方は、平らな離乳食用のスプーンを下唇にのせ、上唇が閉じるのを待ちます。

1回あたりの目安量は、全がゆ50〜80g、野菜・果物20〜30g、魚または肉10〜15g、または豆腐30〜40g、または卵黄1〜全卵1/3、または乳製品50〜70gです。乳歯が生え始める時期でもあります。魚は白身魚から、卵は卵黄から少しずつ量を増やしていきます。

離乳後期(生後9〜11か月頃):歯ぐきでつぶせる固さへ

歯ぐきでつぶせる固さのものを与える時期です。離乳食は1日3回にし、食欲に応じて量を増やします。離乳食の後に母乳又は育児用ミルクを与え、このほかに母乳は子どもの欲するままに、育児用ミルクは1日2回程度与えます。食べ方は、舌で食べ物を歯ぐきの上に乗せられるようになり、歯や歯ぐきで潰すことができるようになります。口唇は左右非対称の動きとなり、噛んでいる方向に依っていく動きがみられます。

1回あたりの目安量は、全がゆ90〜軟飯80g、野菜・果物30〜40g、魚または肉15g、または豆腐45g、または全卵1/2、または乳製品80gです。手づかみ食べは生後9か月頃から始まり、1歳過ぎの子どもの発育・発達にとって積極的にさせたい行動だとガイドは述べています。食べ物を触ったり握ったりすることで固さや触感を体験し、食べ物への関心や自ら食べようとする行動につながります。

離乳完了期(生後12〜18か月頃):歯ぐきで噛める固さへ

離乳の完了とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになり、エネルギーや栄養素の大部分が母乳又は育児用ミルク以外の食物から摂取できるようになった状態を指し、その時期は生後12か月から18か月頃です。食事は1日3回となり、そのほかに1日1〜2回の補食を必要に応じて与えます。母乳又は育児用ミルクは、子どもの離乳の進行及び完了の状況に応じて与えます。なお、離乳の完了は母乳又は育児用ミルクを飲んでいない状態を意味するものではありません。

1回あたりの目安量は、軟飯90〜ご飯80g、野菜・果物40〜50g、魚または肉15〜20g、または豆腐50〜55g、または全卵1/2〜2/3、または乳製品100gです。1歳前後で前歯が8本生えそろい、離乳完了期の後半頃に奥歯(第一乳臼歯)が生え始めます。食べ方は、手づかみ食べで前歯で噛み取る練習をして一口量を覚え、やがて食具を使うようになって自分で食べる準備をしていきます。牛乳を飲み物として与える場合は、鉄欠乏性貧血の予防の観点から1歳を過ぎてからが望ましいとされています。

アレルギーと卵の進め方について

ガイドでは、食物アレルギーの発症を心配して離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はないとされており、生後5〜6か月頃から離乳を始めるように情報提供を行うとしています。乳児から幼児早期の主要原因食物は鶏卵、牛乳、小麦の割合が高く、そのほとんどが小学校入学前までに治ることが多いともされています。

卵は、離乳中期に卵黄1〜全卵1/3、離乳後期に全卵1/2、離乳完了期に全卵1/2〜2/3と、卵黄から全卵へ少しずつ量を増やしていきます。魚も同様に、白身魚から赤身魚、青皮魚へと種類を増やしていきます。脂肪の多い肉類は少し遅らせます。離乳を進めるにあたり、食物アレルギーが疑われる症状がみられた場合は、自己判断で対応せず、必ず医師の診断に基づいて進めてください。

よくある質問

離乳食はいつから始めればいいですか?

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)では、離乳の開始は生後5〜6か月頃が適当とされています。首のすわりがしっかりして寝返りができる、5秒以上座れる、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)、食べ物に興味を示す、といった発達のサインを目安にしてください。月齢はあくまで目安であり、子どもの発育・発達には個人差があります。なお離乳の開始前は、母乳又は育児用ミルクが最適な栄養源であり、果汁やイオン飲料を与える栄養学的な意義は認められていません。

卵はどう進めればいいですか?

ガイドの「離乳の進め方の目安」表では、卵は離乳中期(生後7〜8か月頃)に卵黄1〜全卵1/3、離乳後期(生後9〜11か月頃)に全卵1/2、離乳完了期(生後12〜18か月頃)に全卵1/2〜2/3が目安量とされています。魚も同様に、白身魚から赤身魚、青皮魚へと種類を増やしていきます。新しい食品を始めるときは離乳食用のスプーンで1さじずつ与え、子どもの様子をみながら量を増やしてください。

はちみつはいつから食べられますか?

はちみつは、乳児ボツリヌス症を引き起こすリスクがあるため、1歳を過ぎるまでは与えないとガイドに明記されています。加熱しても防げないため、離乳食の材料としても1歳未満の間は使用を避けてください。牛乳を飲み物として与える場合も、鉄欠乏性貧血の予防の観点から1歳を過ぎてからが望ましいとされています。

離乳食を遅らせるとアレルギーを予防できますか?

いいえ。ガイドでは、食物アレルギーの発症を心配して離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、予防効果があるという科学的根拠はないとされており、生後5〜6か月頃から離乳を始めるよう情報提供を行うとしています。乳児から幼児早期の主な原因食物は鶏卵・牛乳・小麦の割合が高く、そのほとんどが小学校入学前までに治ることが多いとされています。離乳中にアレルギーが疑われる症状がみられた場合は、自己判断せず必ず医師の診断に基づいて進めてください。

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