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新生児の授乳間隔:母乳とミルクの間隔、空腹サイン、授乳頻度の考え方

新生児の授乳間隔はどのくらい?国の目安(1日8〜12回以上、間隔は数分〜5時間程度)、母乳とミルクの考え方、空腹サインの読み方、クラスター授乳、体重の増え方とおむつの見方を、こども家庭庁などの資料をもとに解説します。

監修: Whispie 編集チーム エビデンスに基づく育児リサーチ

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この記事は一般的な情報提供を目的としており、専門的な医学的助言に代わるものではありません。お子さまについては必ず小児科医にご相談ください。

出典:WHO・CDC・AAP・NHS。推奨は国によって異なります。日本については日本小児科学会をご確認ください。

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新生児の授乳回数と間隔:国の目安

新生児の授乳は、昼も夜も何度も続きます。こども家庭庁の授乳スタートガイドは、生後数日の赤ちゃんはとても頻繁に母乳を欲しがるとして、欲しがる時に欲しがるだけあげましょう、と案内しています。

同じガイドが示す頻度や時間の目安は、授乳回数が1日8〜12回以上、授乳間隔が数分〜5時間程度、授乳にかかる時間が数分〜30分程度、1回で飲む量が20〜150gです。いずれも、赤ちゃんによっても、タイミングによっても異なります。「2〜3時間ごと」のような一律の決まりは、確認できた国の資料には見当たりませんでした。

母乳は、乳房から出した量だけ作られる仕組みです。ちょうどいい量の母乳を作るには、赤ちゃんが欲しがる分だけ授乳し続けることが大切で、授乳間隔を空けて乳房に母乳がたまっている状態にしていると、ちょうどいい量が作られなくなります(こども家庭庁 授乳のギモン解消ガイド)。

母乳とミルクの授乳間隔の考え方

育児用ミルクの場合も、授乳量は赤ちゃんによって異なるので、回数よりも1日に飲む量を中心に考えます(授乳スタートガイド)。授乳・離乳の支援ガイドは、1日の目安量に達しなくても、子どもが元気で体重が増えているなら心配はない、としています。

1か月児健康診査のマニュアル(こども家庭庁)は、人工栄養では、1回ごとの厳密な授乳量や授乳間隔にとらわれることが、育児不安の原因になると述べています。生後1か月ごろは、反射で吸うため、おなかがいっぱいでも与えれば飲むことがあり、通常は体重1kgあたり1日200mlを上限の目安にするよう伝えるとされています。

母乳育児では、赤ちゃんが一回でどれだけ飲んだかを簡単には測れません。授乳・離乳の支援ガイドは、授乳回数や授乳量、排尿や排便の回数、機嫌など、子どもの状況をあわせて見ることが大切としています。

泣く前に空腹のサインを読み取る

赤ちゃんが泣くのはお腹がすいたサインのひとつですが、生まれてすぐの赤ちゃんは、泣いてから授乳しようとすると、みるみるうちに泣き疲れて眠り込んでしまい、授乳しそびれてしまうことがあります。泣きだす前に「おっぱい欲しい」のサインを読み取りましょう(こども家庭庁 授乳スタートガイド)。

ガイドが挙げるサインは、手を口に持っていく、手や足を握りしめる、舌を出す、おっぱいを吸うように口を動かす、口でおっぱいを探すしぐさ、体をもぞもぞ動かす、やわらかい声を出す、の7つです。

授乳の記録があると、前回の授乳からの経過時間を確認できるので、サインに気づくときの手がかりのひとつになります。

欲しがるときに欲しがるだけ:国のガイドの考え方

授乳・離乳の支援ガイドは、特に出産後から退院までの間は、子どもが欲しがるとき、母親が飲ませたいときには、いつでも授乳できるように支援するとしています。授乳スタートガイドも「赤ちゃんが欲しがる時に、欲しがるだけ」と案内し、まずは片方のおっぱいをじっくり飲ませて、まだ欲しがったら反対側から授乳するとしています。

母乳の量は、授乳の頻度と関わります。英国のNHSは、赤ちゃんがよく飲むほど母乳はたくさん作られ、需要と供給の仕組みなので、授乳が何時間も空くと分泌が減るおそれがあると説明しています。授乳間隔が空きすぎることは、母乳がたまって起こるうっ滞性乳腺炎の原因のひとつとしても挙げられています(授乳のギモン解消ガイド)。

授乳のリズムが確立するのは、生後6〜8週以降と言われています。ただし個人差があるので、あせらず、母親と子どもの状態を見ながら整えていくとされています(授乳・離乳の支援ガイド)。

クラスター授乳は正常か、それとも問題か

クラスター授乳とは、赤ちゃんがさらに頻繁に、ときには続けて授乳を欲しがる時期のことです。英国のNHSによると、おもに生後3〜4か月までの間に起こり、昼でも夜でも、またその両方で起こることがあります。NHSは、これはごく普通のことで、心配はいらないと説明しています。

NHSによると、新生児は最初の数週間、1日に少なくとも8回授乳する傾向があり、夜はより多く、より長く授乳したがることもあります。夜は、母乳をつくるホルモン(プロラクチン)が多く出る時間帯だからです。

母乳が足りているか心配なときは、できるだけ早く助産師などに相談してください(NHS)。足りているサインはミルクは足りてる?の記事にまとめています。

成長期(グロース・スパート)と授乳量の増加

英国のNHSによると、赤ちゃんが成長期にあるときは、数日のあいだ頻繁な授乳が続くことがあります。母乳の分泌が需要に追いつけば、もとの状態に戻るとされています。成長期が何週や何か月ごろに起こるかについて、確認できた国の資料には具体的な目安が見当たりませんでした。授乳回数が増えたときも、おむつの枚数や体重の増え方とあわせて見ましょう(授乳・離乳の支援ガイド)。

摂取量を心配するタイミング — 体重増加とおむつの様子

母乳育児は目に見えず、赤ちゃんが何ml飲んだかを確認できません。目安になるのは、体重の増え方と、おむつの様子です。

1か月児健康診査のマニュアル(こども家庭庁)は、新生児の体重の経過を、生後に体重の5〜10%ほどが減り(生理的体重減少)、生後4日ごろから増え始め、生後2〜3週までに出生体重に戻る、とまとめています。退院後の体重増加は1日25g以上が望ましく、1か月健診では、出生時ではなく退院時の体重からの増え方を見ます。体重は1回の数値だけでなく、母子健康手帳の成長曲線に沿っているかどうかも見ます(授乳・離乳の支援ガイド)。

おむつの枚数について、こども家庭庁の授乳スタートガイドは、1日に色の薄い尿で5〜6枚濡れていることを、十分に飲めているサインのひとつとしています。生まれて間もない時期については、英国のNHSが、最初の48時間は濡れたおむつが2〜3枚ほど、5日目以降は24時間に6枚以上と説明しています。

母子健康手帳(新生児のページ)は、母乳や育児用ミルクをいつもより飲まない、発熱があって元気がない、下痢やけいれんがある、顔色が悪い、呼吸の様子がおかしい、強い黄疸があるなどの症状がみられたら、すみやかに医師の診察を受けるよう案内しています。育児用ミルクの場合の量の目安は、前述のとおり、生後1か月ごろは通常、体重1kgあたり1日200mlが上限です(1か月児健康診査マニュアル)。

日本では、母子保健法第11条に基づく新生児訪問指導や、乳児家庭全戸訪問(こんにちは赤ちゃん訪問)があり、保健師や助産師などが自宅を訪問して、発育状況の確認や育児相談を行います(母子健康手帳)。1か月児健診は、標準的には出生後27日を超え生後6週に達しない時期に、医療機関で受けます。体重の記録は母子健康手帳に記載されます(1か月児健康診査マニュアル)。授乳量や体重増加に不安があるときは、健診を待たずに、病院や保健センターの助産師、看護師、保健師に相談できます(授乳のギモン解消ガイド)。

夜間の授乳について

夜間の授乳をいつやめるかの目安は、確認できた国の資料には見当たりませんでした。夜間の授乳は、新生児期の育児の一部です。

1か月児健康診査のマニュアル(こども家庭庁)によると、赤ちゃんの覚醒と睡眠のリズムは、生後7週前後に形成され始め、生後8〜11週で8割の赤ちゃんがリズムを獲得します。生後3か月ぐらいから、昼間に起きていることが多くなり、昼夜の区別がつくようになってきます。夜間の授乳のときは、部屋を明るくせず、間接照明を使うことが勧められています。

保護者は、授乳やおむつ交換のために夜間に何度も睡眠が中断され、疲れがたまります。同マニュアルによると、母親の睡眠時間は産後6週前後に最も減り、赤ちゃんが覚醒と睡眠のリズムを獲得し始める産後10週ごろから、急速に改善します。家族や周囲のサポートも大切です(授乳のギモン解消ガイド)。

よくある質問

新生児が頻繁に授乳を欲しがるのは普通ですか?

こども家庭庁の授乳スタートガイドは、生後数日の赤ちゃんはとても頻繁に母乳を欲しがるとして、欲しがる時に欲しがるだけあげるよう案内しています。目安は、授乳回数が1日8〜12回以上、授乳間隔が数分〜5時間程度で、赤ちゃんによっても、タイミングによっても異なります。英国のNHSも、新生児は昼も夜も頻繁に母乳を欲しがるのは普通のことで、授乳しすぎを心配しなくてよいと説明しています。

赤ちゃんが十分な母乳を飲んでいるかどうかどうやってわかりますか?

こども家庭庁の授乳スタートガイドは、十分に飲めているサインとして、肌に張りがあっていきいきと元気なこと、1日に色の薄い尿でおむつが5〜6枚濡れていること、1日に少なくとも8回授乳して飲みたいだけ飲んでいることを挙げています。生まれて間もない時期については、英国のNHSが、最初の48時間は濡れたおむつが2〜3枚ほど、5日目以降は24時間に6枚以上と説明しています。体重がちゃんと増えていれば大丈夫とされています(授乳スタートガイド)。

授乳のリズムはいつごろ整いますか?

授乳・離乳の支援ガイド(こども家庭庁)は、授乳のリズムの確立とは、子どもが成長するにつれて授乳の間隔や回数、量が安定してくることで、生後6〜8週以降と言われているとしています。子どもによって個人差があるので、母親と子どもの状態を見ながら、あせらず整えていくとされています。

新生児訪問では何をしてもらえますか?

母子健康手帳(新生児のページ)によると、新生児訪問や乳児家庭全戸訪問(こんにちは赤ちゃん訪問)では、保健師や助産師などが自宅を訪問して、赤ちゃんの発育状況の確認、お母さんの健康相談、育児相談、子育て支援に関する情報提供などを行います。母子保健法第11条は、新生児(出生後28日を経過しない乳児)で育児上必要があると認めるときに、市町村長が医師、保健師、助産師などを保護者のもとへ訪問させると定めています。訪問の日程は、出生通知のハガキを市区町村に送るなど、自治体の仕組みに合わせて連絡して調整します。

体重はどのように確認すればいいですか?

授乳・離乳の支援ガイドは、母子健康手帳に乳幼児身体発育曲線が載っているので、体重を書き込んで、曲線のカーブに沿っているかを確認するよう勧めています。帯の中に入っていることよりも、その子なりのペースで曲線に沿って育っていることが大切とされています(授乳のギモン解消ガイド)。体重の増えがみられず曲線からはずれていくときは、医師に相談して、その後の変化を観察しながら対応します。1か月健診では、出生時ではなく退院時の体重からの増え方を見ます(1か月児健康診査マニュアル)。

母乳が足りているか不安なとき、誰に相談できますか?

授乳のギモン解消ガイドは、授乳や赤ちゃんの成長について心配や知りたいことがあれば、病院や保健センターの助産師、看護師、保健師に相談できるとしています。授乳・離乳の支援ガイドは、母乳が足りているか不安なときは、子どもの体重や授乳の状況を確認しながら、母親の不安を受け止めて支援するとしています。授乳・離乳の支援ガイドの事例には、乳房トラブルなどの支援のために母乳外来を設けている医療機関も紹介されています。

授乳の記録を助けてくれるアプリをお探しですか?比較記事もどうぞ:授乳・ミルク記録アプリ、選び方のコツは?。

授乳間隔が空きすぎるとき、母乳が一番よく出る時間帯など、細かい疑問は授乳Q&A14選でまとめて回答しています。

赤ちゃんが足りているかどうかの見方(おむつの枚数や体重の増え方)は、ミルクは足りてる?の記事にまとめています。

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